Cormierメソッドを使って練習しましょう。Cormierメソッドとは、カナダのモントリオールにあるC.E.L.M.語学学校で二年以上にわたって効果が実証されている言語交換メソッドです。
概要
Cormierメソッドにしたがって、あなたの母語と、学習したい外国語の二言語を話す小人数グループで練習します。2~4人のグループが理想的です。半分の時間はあなたが学習する言語を話し、もう半分の時間であなたの母語を話します。こうして言語交換パートナーにも練習するチャンスを与えることができます。
練習では、「チャット仲間」の中のレッスンプランを使います。ここでは、言語交換に必要な枠組みとアクティビティが提供されます。次に、実際に資格を持った教師に、練習セッションを手伝ってもらうことを薦めます。しかし、典型的な教師主導のクラスとは異なり、そこでは文法を気にせず会話することができます。そのかわりあなたが知っていること、以前勉強したことなどを利用して練習します。その方法は、リスニング、発音、ボキャブラリの面で助けとなります。また、文法能力もそれにしたがって向上していくでしょう。さらに、利用するレッスンプランによって異なりますが、上記以外の会話スキルも学ぶことができます。
これは、中級レベルの外国語練習法の中で最も効果的なものです!
MyLanguageExchange.com では、教師を派遣して利用者のオンライン言語交換を補佐することはありません。ですから、実際に練習しはじめる前にいくつか準備をする必要があります。また、練習中はいくつかのガイドラインを守ってください。
練習する前に
練習する前に、次のことを行ってください。
1. レベルを判定する。
2. 練習グループを作り、レッスンプランを選ぶ。
3. 練習セッションのためのガイドラインを選択する。
1. レベルの判定
- 音声チャットを使いながら練習するには、中級以上の能力が必要です。以下の条件から、中級レベルかどうか判断してください。:
- 基本的なボキャブラリ、文法、発音をマスターしている。
- 簡単な会話ができる。必ずしも文法的に正確でなかったり、時々単語やフレーズがわからなくても構いません。
- ネイティブスピーカーの日常会話が大体把握できる。
- ネイティブスピーカーがゆっくり話せば、その内容の40~70%が理解できる。
- 初心者の方は、ペンパルや文章チャットから始めるとよいでしょう。文章チャットつきの「チャット仲間」を使うこともできますが、あせってすぐに返事をする必要はありません。また、ペンパルは時間をかけてメールを書けるので、初心者でも使えます。
- 自分のレベルに自信がなければ、音声チャットのセッションに参加して聞くだけでも構いません。そして、少しずつ話していきましょう。
- 中級レベル以上であれば、音声チャットで問題ありません。
2. 練習グループをつくる-レッスンプランを選択
- 小人数のグループで練習します。小人数なので話しかけやすい上、話すチャンスが多くなります。2~4人のグループが理想的です。大人数向けのレッスンプランも用意していますが、小人数から始めることをお薦めします。また、グループの大きさによって使用するレッスンプランも異なります。
- 練習セッションを組むときには、それぞれの言語のスピーカーの数を同じにするように努めてください。
- また、同じ言語を練習する会員のレベルがあなたと同じ程度なら、より多くのものを学ぶことができます。
3. ガイド役を選ぶ
- 各練習セッションごとに、グループの中から交代制でガイド役を選ぶことをお薦めします。ガイドの役割は、誰にとってもよい練習セッションになるようリードすることです。具体的には以下の内容を担当します。
- 時間を測る:自分たちのタイマーをゼロにセットしてとめておくよう、グループ内の会員に伝えます。時間がきたら、言語をかえてレッスンをするよう全員に伝えます。
- 質問や指示を読み上げて、何をするのかを伝えます。
- 全員が言語の練習に集中するよう促します。
練習について
練習中は、効果的な練習をするために以下のガイドラインに従ってください。
1. タイマーを使用する。
2. 外国語を話しているときには、学習に専念する。
3.母語を話しているときには、パートナーに必要なことに気をつける。
4. 文法をいつも訂正しない。会話に集中する。
5. 他の仲間のことを考慮する。
1. タイマーを使用する-全員が練習時間を確保できるようにする
- タイマーを使って全員の練習時間が均等になるようにします。
- タイマーが言語をかえる時間を知らせます。注意;全員がひとつの言語で話し、一斉にもうひとつの言語にかえること。こうすることで、言語の使用時間が均等になります。自分のほうに重点を置かないでください。また、外国語で何を言っていいかわからないときには、母語で言っても構いません。
- レッスンの最初に行うウォームアップと、最後に行うまとめでは、タイマーは時間を区切るのではなく、全体の時間をはかるために使います。詳しくはレッスンプランの説明をご覧ください。
2. 外国語を話しているときには、自分の学習に集中する
- 何かわからないときは、すぐに説明を求めてください。
- わからないことがあれば、パートナーに繰り返してもらったり、説明または翻訳を気軽に頼んでください。-このために、この言語交換プログラムがあるのです。そして、会話についていけるようになり、楽しめるようになるのです。
- パートナーが速く話しすぎたときには、ゆっくり話すよう頼んでください。
- 内気な人でも、がんばって話してみましょう。
3. 母語を話しているときには、パートナーに必要なことに気をつける
- あなたが話すことによって、パートナーが練習できるようになり、会話についてこれるようなる、ということを頭に入れておいてください。
- 必要なときは、説明したり、繰り返したり、書いたりしてください。そして、パートナーに頼まれたときはゆっくりと話してください。
- もし誰かが、あなたがわからない単語(発音が間違っている場合など)を話したら、その人にその単語をテキストボックスに書くよう伝えて、全員でそれを発音します。発音は重要ですよ!
- 内気で話せない人に話しかけましょう。
- 文法をいつも訂正しないでください。
4. 訂正する
- 訂正することよりも対話することに努めてください。私たちの目標は会話をしてお互い理解をすることです。
- 文法をいつも訂正しないでください。特に、間違いを訂正するために、話している途中に割り込んではいけません。訂正をしすぎると会話が先に進まず、いらいらがたまって話し手を黙らせてしまいます。ですが、理解するのに支障があるような間違いは訂正しましょう。
- どうしても間違いを訂正してもらいたい人がいれば、その人を中心に何を訂正してほしいのか言いましょう(単語、前置詞、女性名詞と男性名詞など)。
- 最もよい訂正方法は、たとえそれが適切でなくても、あなただったら使うだろうという言葉やフレーズを繰り返すことです。誰も尋ねないかぎり、その言葉について説明する必要はありません。
5. 思いやりをもつ
- 大きな声ではっきりと話しましょう。-電話で住所を言うときのことを考えてみてください。
- 誰にでも話す機会を与えましょう。-会話を独占しないように。
- 聞き上手になりましょう。
- 他の人の見解を認めましょう。-コメントしてもいいですが、判定はしないこと。
- 大人数のグループにいて、誰かに個人的なメッセージを書きたいときには、他の人たちにそのことを伝えて、別の部屋を見つけて練習してください。
定期的に練習すれば、楽しくなる!
- 定期的に練習しましょう。これは体操のようなもので、あちこち少しずつかじるのは楽しいですがさして効果はありません。必要なのは、定期的かつ質のよい練習をして効果を得ることです。同じパートナーと練習すれば、計画するのは簡単ですよ。
- ウォームアップは必ず行ってください。一見やりがいがない上に少々ばかばかしく思えますが、これが大事なのです。これらのゲームは全員をリラックスさせ、快適な気分にして、練習を効果的にするよう設計されているのです。
- 肩の力を抜いて、楽しみましょう!
他の人の妨げになるような行為については、報告してください。
- このサイトは学習を目的としています。積極的でリラックスした雰囲気を作るために、私たちは努力しています。悪意のある態度は容認されません。配慮に欠けるような人がいたら、やさしく丁寧に、このガイドラインを思い出すよう促してください。繰り返し練習を妨げたり、他の人の練習時間に割って入るような人がいれば、こちらに連絡してください。
ご意見・ご感想をお待ちしています。
このサイトは、オンライン言語交換を簡単にしようと試みた初めてのサイトです。私たちが今まで行っていたCormier言語交換メソッドを、インターネットに適用して、サイバースペースの中でも利用できることがわかりました。サイバースペースでの言語交換と、実際の言語交換の違いが認識できると確信しています。
私たちは、Cormier言語交換メソッドが、インターネットで問題なく利用できるかどうか確認する必要があります。オンライン言語交換を使用した経験を、私たちにすぐに報告 してください。私たちは、皆さんの意見を参照にしながら、オンライン言語交換をできるかぎり利用しやすくしたいと考えています。全ての人のオンライン言語練習を効果的にするよう、お手伝いください。
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